言葉が遅いことに対して、全く心配・不安を感じていなかった私。
言葉は遅くてもちゃんと大人の手を動かして意思表示できていると、その行動をむしろポジティブに感じていた。
そして、健診を受けてはじめてそれをクレーン現象ということを知るのです。
1歳半健診・クレーン現象イコール自閉症疑い?
言葉は遅めだなと感じながらも、特に心配することもなく1歳半健診を迎えました。
そこで、絵カードを見せながらのやり取りなど一通り終え、言葉があまり出ていないことについて指摘をされます。
私は、まだ1歳半だし個人差は大きいだろうと思っていたので、言葉が遅いことに対しての不安はいっさい持っていませんでした。
その頃の娘は、アヒルのことをグワグワなど1語の単語(主に名詞)が出る程度で、2語文はまだ話さない段階。
と、指摘に対して、娘が私の手を使って意思表示してくることを、こんなことは出来ているんですよ!というポジティブな意味で答えました。めちゃくちゃ明るいトーンで笑
すると、保健士さんはデリケートなことに触れるような雰囲気、私とは逆のトーンで「それはクレーン現象ですね」と言いました。その声は少し小さくて私はハッキリと聞き取れず、初めて聞く言葉で意味も分からずでしたが、言いたいことは察しました。

“クレーン現象”について真相を知る
帰宅してから、聞き取った言葉の響きを何とか思い出し「クレーン現象」という言葉に行き付き検索してみて、改めて保健士さんの反応に納得。
お母さんなどの手首を持って、欲しいものに近づけるこのクレーンのような動作は自閉症の子によく見られるものであると。
保健士さんの言葉が煮え切らないというか、「自閉症」というワードを使わずにお話をされたので、すごく鈍感な人だったら正しく伝わらないんじゃないかと思いました。
個人的には、それは自閉症の子供に多い現象であること、そういう疑いも視野に入れてというニュアンスでハッキリと伝えて欲しいと感じました。そうハッキリは言わずとも、申し訳なさそうなネガティブなトーンだったので誰でもふんわりとは察することは出来たでしょう。
私は、保健士さんが何か言葉を濁した感じだったので、それ以上触れてはいけない事なのか?という雰囲気が漂いちょっと困惑しました。
保健士さんからの提案
- 療育に行ってみるか?
- 親が外国人どうしで二か国語が入り乱った環境だと言葉が遅くなる傾向がある。(※夫は外国人で娘はいわゆるハーフです)
- 半年後に電話で言葉の状況を確認します。
ということを伝えられました。
私は、言葉の遅れは個人差の範囲内であると感じているのと、支援センターなどの場に通うのが気が進まないタイプ(私が汗)なので、今すぐ療育に行くつもりはないということで、半年後の電話を待つことにしました。
2歳過ぎ・娘の言葉急激にパワーアップ
健診から約半年、まだまだ文章にはなっていなくとも単語はだいぶ増えていました。
言いたいことを表現してて凄い!と感動していたクレーン現象も短期間のみの行動で、もうしなくなっていました。
そのことを半年後の電話で伝えると、「もう今後の電話確認はいらないですね!」ということで終了。
初めて「ママ」と言うようになる。
これは一番娘と一緒の時間を過ごしている私自身が、娘に話しかける際に、自分のことを積極的に「ママ」と言っていなかったので、遅かったのかなとも思います。夫が娘に話しかける際、私のことをママと呼ぶので娘はそこから学びました。
この頃から、名詞以外の言葉も増え、娘の単語数は急激にパワーアップしたと感じます。
だんだん二語文が出てくる。
この頃、腹痛がきっかけで「痛い」を覚え連呼したときに、新たな言葉を覚えて喜ばしいのと同時にちょっと可哀想になりました。
よく話すようになっています。
と常に質問攻め。
日本語と英語は7対3くらいの割合で話しています。私より夫の方が娘と過ごす時間は短いですが、夫の方が絵本を読んだり、数字や図形のカードで遊んだり、文法の間違いを訂正したり英語を教えるという姿勢で娘と接しています。
私は日本語で日常の自然なコミュニケーションのみで、特別教育系のことはしていません。
娘は、両親が別の言語を話すことに対しては、特に混乱している様子は見られず、自然と私には日本語、夫には英語で話しかけています。たまにルー語のような使い方(英単語+日本語)をしてしまっていますが汗※ルー語と普通に書きましたがご存じでしょうか…?!
両親が日本語と英語という別の母国語を話す
ママ・パパが日本語と英語という別の母国語を話す状況の子が近所にもいて、
住んでいる場所とは違う方の親の言語(この場合は英語)は、あえて積極的に話しかけていないとやはり、自然と話さなくなってしまうのか。この部分は夫がかなり積極的なので完全に任せています。
娘の言葉が遅かった原因に心当たりがある・・・
それはズバリ私です!
おしゃべりじゃないんです私笑
ずっと話さずに過ごしてもストレス感じません。逆に長時間話してると疲れる。
決して娘に対して冷たいという意味ではありませんよ。
遊ぶときは思いっきり一緒に遊ぶし、言葉は少なめでも放っているわけではなく、なるべく娘のペース優先で関わっています。
娘が産まれてから普通の家事・育児をしているだけですが、肉体的に疲れている状態で、たくさん話しかける、あやすのって私としては物凄く体力消耗してしまうので、恐らく一般的な人より話しかける言葉は少なかった自覚があります。
普通、かわいい我が子相手ならそんなこと感じないものでしょうか?
私は娘がとてもかわいいし、大好きです。
ちゃんと娘にも伝わるように接しているつもりです。それでも、私はおしゃべりな性分ではないのです。そう言えば私の両親もそういうタイプだなと思います。
それが、言葉の遅れの直接の理由か分かりませんが、一番一緒に時間を過ごす相手がたくさん話しかける方が赤ちゃんの発達に好影響なのは容易に想像がつきます。
赤ちゃんに対してひたすら話しかけ続けた人の話
家にこもって自分と赤ちゃんだけの生活の中で無言でいることがストレスで辛かった。
赤ちゃんにはまだまだ理解できないようなことも、ずっと独り言のように話しかけ続けていた。
その赤ちゃんは学業がとても優秀な子に育った。
だいたいこんな内容の文章でした。たくさん話しかけるのは本当に良い影響があるんだろうなと納得したエピソードでした。
けれど、私はこのエピソードのお母さんとは完全に真逆で、無言でいることがストレスに感じない…むしろずっと声を出し続けることにストレスを感じてしまうんです。
この話の記憶がずっと頭の中にあったので、もっと話しかけたり絵本を読んだりする時間を増やした方がいいというのは理解していましたが、自分のストレスを軽減することを選んだ行動に寄って生活を続けていました。
それが悪かったとも思いませんが、娘の言葉の発達に影響が少なからずあったかもしれません。無口な親とおしゃべりな子供の組み合わせも珍しくはないし、他の環境も複雑に影響を与え、何しろ本人の気質もあるのだろうけど。
ですが、学業が優秀に育ったお話は興味深いですよね。
[jin_icon_pen color=”#e9546b” size=”20px”]今回は娘の言葉の発達について書きました。
2歳ころまでは、とても言葉の遅い娘でしたが、もうすぐ4歳になる現在はよく話し、よく笑い、あいさつも自発的にしたがるような様子です。
クレーン現象は、まだまだ言いたいことを話せない段階では自然と出てくるものなのかもしれません。
そして、健診から半年後の電話確認で保健師さんとのやりとりも終了し、一旦療育への門は閉じたままでしたが…言葉とは別の事柄がキッカケとなり只今、療育に通っています。
また次の機会に書きますね。