あまりにも進まない離乳食に困り果て、アレルギー科の主治医に紹介されて受診した小児神経科。
そこで、娘は自閉症スペクトラムであると告げられる。困っていたのは圧倒的に「食べないこと」だったが、後々振り返ると娘にも自傷や他害にあたると思われる行動があったことに気づきました。
自閉症スペクトラムに多いと言われる行動・娘の場合
- 小児神経科受診/4ヵ月に一度
- 療育/月に一度
通っています。検査は受けていません。
来年度の療育は、月に4回の予定です。
- 偏食で低栄養
(とにかく食べない・食べられるメニューが少ない・少食) - 感覚過敏
(嗅覚と味覚が特に強い) - 癇癪
(だいぶ落ち着いてきてはいるが、こだわりの強さから、まだ親でも異様に感じるほどの爆発がある)
- いわゆる自閉的な傾向は、ない
(目が合わない・会話が成立しない・人見知りなど) - 逆に、積極奇異型の傾向がある
(自分に興味を持っていない子にも気にせず話しかける・居合わせた保護者や、宅配便のドライバーさんなどに積極的に話しかけたがる)けれど、こちらが促せばしつこく話しかけるようなことはせず、止めることができるので、生活に支障の出るレベルの特性ではない - 言葉が出るのは遅かった(2歳ころ)が、出る前も、反応が乏しかったり後追いがないなどのコミュニケーションが成り立たないような困りごとはなかった。
そんな娘ですが、今はもうしなくなった行動の中にも、あとで振り返ると、自閉症スペクトラムに見られることが多い行動がいくつかありました。
- クレーン現象
- ブロックなどを一列に並べる
- 自傷
(自分を責める場面で頭や顔をたたく・癇癪時に口を打ち付けて口内出血) - 他害
(癇癪時に私の腕を思いきり噛む)
上の2点(クレーン現象と一列に並べる)は、1ヵ月半健診で言葉の遅れを指摘された娘が、2歳を過ぎ単語がどんどん増えてきたころには自然と消えていました。実際にこのような行動が見られたのはとても短期間でした。
下の2点(自傷と他害)については、単語が増え、言葉が増えてきたが、まだまだ十分に気持ちを伝えられるまで話せていなかった時期(2歳ころ~3歳過ぎころ)にみられたように思います。
娘の自傷行為を伴う癇癪エピソード
癇癪のピーク当時は毎日20分~1時間以上の爆発が、予測もつかない些細なことがキッカケ(自分の思い通りにいかず、どうしようもない怒り)で始まる。
まったく合理的な理由ではないので、こちらは防ぎようがない。
一旦始まると、癇癪の要因とは全く関係のない私の姿勢(腕や足の位置)にもこだわり、泣き叫びながら移動させてくる。(※この時の私の体勢を言葉で表現するのは難しい汗「ツイスターゲーム」←ぜひ画像をググってみてください!)
このような、どうして始まったのかも理解不能で終わりの見えない癇癪中、泣き叫び怒り狂った娘が、自分で口元を叩いたり打ち付けたりして歯で口内を傷つけてしまい、出血することが何度かありました。
それまで、家事などもストップしてしまい、いつ終わるのか分からない癇癪に弊害しウンザリした気分になってしまっていた私も、血を見て焦ってしまい、早くどうにかして癇癪を終わらさなければ!という気持ちになります。
しかし、娘の気分をこちらが切り替えるさせることは不可能に近く、焦っても的確な対処は出来ませんでした。
ただただ嵐が過ぎるのを待つ状態
娘の他害行為を伴う癇癪エピソード

上記のような癇癪ピークが続いている時期に動物園へ出かけた際、キャラクターの乗り物があった。娘は気に入ってそこを離れようとしない。
ある程度娘が満足いくまで待ってはいたが、私の両親も一緒だったのもあり、そろそろ移動しようと言うも聞かない。仕方なく私が娘を抱き上げると、、
物凄い大声で泣き叫び、私の腕を噛みちぎる勢いで噛んだ。
まだ動物園では見ていないエリアも残っていたが、全く泣き止まず帰宅することにした。
この時の傷は、噛み跡レベルではなく、切り傷のような生傷。皮膚は変色し治るまで1週間以上かかった(もちろんめちゃくちゃ痛かったです。治りかけの時でも、着替えで触れるだけで痛い泣)
このように私に噛みついてくることが、この時以外にも何度かありましたが、私以外に被害に遭った人はいません。
いつ娘の感情が爆発して噛みちぎられるかと汗
本気で怯えてましたが、そのような被害に遭うことはありませんでした笑
4歳になり癇癪に変化も、まだ不安定さは残る
- 一年前に比べると言葉のコミュニケーションは、よりパワーアップしている。
- 癇癪は頻度・時間・激しさともにピーク時に比べるとトーンダウンしている。
しかし、少しのことで怒りやすく感情を爆発させることは、まだあります。
大抵は、一緒にごっこ遊びをしていて私が娘の思う通りの展開(人形のセリフや動かし方)をしなかったなどの、こちらでは予測できない、そして本当に小さいことが引き金となります疲
そういうときに、どうして泣いているのか?何を怒っているのか?尋ねても、「分からない」と答え泣き続けます。キッカケとなった事柄を言葉にして聞いてみても、「分からない!」このような時は、本人も本当に頭の中が混乱しているようで、矛盾したことを要求してきたりします。
こんな普段見られる怒りの癇癪では、ただ泣き叫ぶことが多いですが、怒りを訴える流れで軽く私をドツいたり、自分が出来ないことを前にすると自分自身を叩いてしまったり、まだ時々自傷や他害にあたるような行為もあります。
ですが、その頻度は少なく、以前のような激しさまではありません(少なくとも流血は伴わない)
また、ピーク時の癇癪は、ひたすら怒りからきているような印象でしたが、最近は怒りというより不安や悲しさからきているような癇癪も見られます。
不安や悲しさからの癇癪エピソード
最近久しぶりにある程度の長時間にわたる大きな癇癪を起した。
そのキッカケは明らかで、父親に病院での態度を叱られたこと。その場ではいじけたような感じになり、元気がなくなるが、なんとか保っていた状態。
帰宅してから元気に見えても、ずっとそのことを引きずっているようで、何か些細な受け付けられないことが引き金となって、癇癪を起しやすい不安定な状態。
そして、夜とうとう癇癪勃発。
キッカケはいつものように、おもちゃの位置が気に入らないなどの本当に些細なこと。しかし、泣き方はいつもの怒り爆発というより、悲しさから、おいおい泣き続けるようなもの。
その日は、やっと眠ることができたと思っても、夜中にぐずって何度も目を覚ましてしまう。
一旦このようになってしまうと、数日は引きずり不安定さが続きます。
この、最近あった悲しさからくるような癇癪のあと、少し時間が経ちましたが、まだ不安定さが残っています。それまでは、一度爆発してしまっても、わりと早く切り替えが出来るようになっていたのに、また長時間続く激しい癇癪が夜中に始まることが出てきました…
これは、同時期に娘は4歳の誕生日を迎えたのですが、まだ大きくなりたくないと普段口にする娘の不安や悲しさも影響しているように感じます。
娘は、ここ最近「小さい赤ちゃんでいたい。大きくなるの怖い。4歳イヤ。」と言葉にしていました。
恐らく、偏食であまり食べない娘に対して私が「いっぱい食べたら大きくなるよ」と言ったのが頭にあるのかなと思っています。
いっぱい食べる=大きくなる=イヤ・怖い
私は普段良くも悪くも、あきらめが早いので、あまり娘に対してたくさん食べることを強要することはないのですが、娘としてはとても嫌なこととして心に刻みこんでいるのかもしれません。
こちらも、その点をより気にかけて接していき、少しぶり返し気味の癇癪がやわらぐように見守っていきたいと思います。
[jin_icon_pen color=”#e9546b” size=”20px”]今回は過去の癇癪時に現れた娘の自傷・他害行為や、傾向の変わった最近の癇癪について書きました。
他にも記憶に残る癇癪エピソード(特に外出時!)はいくつかありますので、いつか書いてみたいと思います。