約4ヵ月に一度、血液検査を受けている娘。
各アレルゲンの項目に加え、栄養状態なども検査するため試験管に4~5本の採血が必要です。
血管が細いからか、途中で採血の勢いがストップしてしまい時間もかかるので、毎回大泣きです…
そうして、得ることができるアレルギー検査報告書を見ていきます。
アレルギーのクラスどのくらいだと食べられないの?
まずは、娘のアレルギー検査報告書の実物がこちらです。

パッと見分かりやすく目に留まるのがクラスを表している、「陰性・疑陽性・陽性」という色のついた部分。各項目ずらーっと並んでピンクの陽性まで伸びてます汗。
クラス0 | 陰性 |
クラス1 | 偽陽性 |
クラス2~6 | 陽性 |
アレルゲンに対するIgE抗体の測定値を0~6の7段階でクラス分けしていて、もちろんこのクラスが陽性で、数値が高い方がよりアレルギー症状が強くなるということですね。
つまり、少しずつ実際に食べてみないとどれくらい食べられるのか?また、食べられないのか?分からないということです。この検査結果は目安に過ぎないのですね。にしても、当然クラスは低い方が安心できます。
ちなみに、かかりつけではない病院を受診する際、必ずこの検査報告書を見せるのですが、
と言われてしまったことがあります。そうですね、こんな結果を誰も見たくはない。
同じ”クラス6”でも単純に同じレベルではなかった
写真では見づらいので下の表に主な項目をピックアップしました。
項目 | クラス | 測定値 |
牛乳 | 6 | 724 |
卵白 | 6 | 278 |
大豆 | 5 | 80.9 |
小麦 | 6 | 947 |
卵黄 | 4 | 48.0 |
グルテン | 6 | 1070 |
バナナ | 2 | 3.39 |
上の表を見ると、牛乳・卵白・小麦・グルテンの項目でクラス6という結果です。
しかし、測定値を見てみると一番低いのが卵白の278、逆に一番高いのがグルテンの1070です。278と1070では随分数値に差があるように思いますが、どちらもクラス分けではクラス6なのです。
これは、測定値が100超えるとクラス6というクラス分けなので、100以上ならどんなに莫大な測定値でも同じクラス6という結果になっています。
つまり、娘の小麦やグルテンのクラス6という結果は、クラス5からは果てしなく遠~いクラス6という解釈が正しいですね…
報告書の写真で陽性部分がピンクになっていましたが、娘の数値を正確に表すとすれば、あれが3倍ぐらい横にビヨーーンと伸びるんでしょう。用紙サイズが追い付かない状態です。
同じクラス6である項目の中では、いちばん卵白がマシであるということが分かります。
アレルギーは食べないと治らないを実感
過去の記事でアレルゲンとなる食物を食べないことにはアレルギーは治らないと先生からお話を聞いたことを書きました。

バナナ | クラス | 測定値 |
1年前 | 3 | 10.6 |
今回 | 2 | 3.39 |
今回のバナナの数値は、1年前と比べて三分の一に下がりクラスも2になっていました。それは、娘がバナナを食べ続けているからでしょう。
また、クラス2でも、3でも実は陽性ですよね。けれど娘は多い日でバナナひと房(6本くらい)を食べることがありますが、何のアレルギー反応もありません。バナナは一年かけて確実に数値が下がりました。
本当にこの検査結果は目安であり、陽性だから食べられないわけではなく、またクラスが低くてもアナフィラキシーの症状が出てしまうことだってあるのです。
同じアレルギーの人でも、それぞれの人で安全に食べられるかどうか、上限どれくらいならOKなのかが違うのですから、他人が安易に、
などと言ってBちゃんに安易に勧めるというようなことは絶対にしてはいけません。
現在娘は、先生の指示でクラス6の中でもダントツの数値をたたき出している小麦や乳は完全除去し、クラス5の大豆については娘の状況から絶対に安全である0.1gから、クラス4である卵黄も0.5gから家庭で各週に2回ずつを目安に食べています。
そうして、卵黄は3gまで症状なしに食べることが可能という状態です。これからまだまだ先は長いですが、地道に食べていくしかありません。
これが、食物アレルギーについての課題ですが、同時に偏食である娘には、それを確実に食べさせるのがまた一苦労も二苦労も…スムーズにとは行かないのです。
[jin_icon_pen color=”#e9546b” size=”20px”]今回は娘のアレルギー検査報告書を見ていきました。
改めてアレルギーと偏食の相乗効果、ではなく悪循環具合を再認識せざるを得ないですね。先は長いです。